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    放射線は正しく怖がりましょう!

     昨日は大災害からちょうど1年でした。涙を新たにしたところでして、1分間の黙祷も込み上げてくるものがあります。
     良くも悪くも走りながらの復旧・復興の模索でした。政府の対応には忸怩たる思いがあるものの、私たち日本国民はともに手を取り合いながら頑張っていかねばなりません。

    ところが、復興どころか復旧が全く進んでいないのが現状。それは地震や津波で発生した災害廃棄物、いわゆる震災がれきが山のように積まれて、大きな問題となっています。ほとんど処理が停滞しているのです。 これは昨日のマスコミでも散々 放送されておりました。


    がれき4 

    がれき1 

    がれき2 

    がれき5 



    しかし、これが一向に進まない!
    これは福島県にある原発事故の所為なのです。放射性物質の拡散が受け入れる側住民の不安をもたらし反対しているからなんですね。

    反対住民の人数は多くはありません。しかし、かつて公害や薬害で政府が責任を追及された経緯もあり、各自治体は「触らぬ神に崇り無し」を決め込み及び腰なんです。情けない。

    さて、反対住民の理由は何なんでしょうか?

    放射能の拡散防止
    政府への不信感

    大きくはこの二つかな?

    政府への不信感は仕方がないでしょ。国もいろいろ隠していましたからね。
    でも、今の民主党政府に腹黒い計略が出来る人物はおりませんよ、残念ながら。
    だから、ここは、目をつぶって政府の言い分を聞いて差し上げましょう。
    反対派の中には政治的な目的をもって行動する輩がいるし、一般住民は、騙されてはなりません。東北のためこの際、政府を信用することが肝要だと。

    問題は、放射能の拡散です。

    『放射能』
    この言葉は日本人にはアレルギーを引き起こさせる言葉ですね。なにか冷静さを失わせるというか・・・

    日頃、数字に縁がない一般の方にとってはシーベルト、ベクレル、ミリ、マイクロなど難しい単語に面喰らい専門家の説明を鵜呑みするだけです。専門家も右から左まで多士済々。いわば、信じたい事を理屈にしてくれる先生の言葉だけを心の拠り所にしてしまうのではないでしょうかな。

    しかし、ここで御紹介したい一冊の本。いわゆる一般向けのガイド本なんですが。

    基礎から学ぶ緊急被爆ガイド(図説 放射線学入門)』岡崎龍史著 医療科学社発行

    放射能 


    このガイド本、目から鱗ですよ、きっと。放射線関係書の中で判り易さはピカイチではないでしょうか。今まで思い込んでいた知識が如何にあやふやで間違っていたかを理解できます。

    ちなみに、内容は1月に発刊したばかりなので掲載データは比較的新しいかと思います。たとえば、福島県各市の1年間積算放射線量なんてのもあるのですよ。

    面白いのは、

     6000ベクレル(Bq)の放射能が通常でも人体に存在するとか、
     バナナ1本(20~30Bq)を食べると、約0.1μSv被曝するとか、
     1,000mSv(1Sv)を被曝して死に至るガンが発生する率は、運転中に携帯メールを打って事故に遭う危険度と同じ程度のリスクだとか、

    当初話題になった年間100mSvが医学的な基準になっていた理由がはっきり述べられています。さらに、それ以下では健康を害する要因が多すぎて、被曝の影響を特定できないという事も述べられています。
    しかし、緊急時被曝では20mSv/年に、一般人の被曝の基準を1mSv/年以下に設定された事は十分、安全な基準だとしています。もっともなお話しだと大いに納得するんですね。


    さて、私が反対する人達に申し上げたいことは二つ。

     放射線測定器の問題です。年間1mSvという基準は0.114μSv/hと計算されますよね。これが問題!私が扱う血清生化学検査機器では常に測定値の校正または補正をやっております。数字が狂ってては病気の診断に役立たないのです。マイクロ単位の微量測定器では相当誤差があると思いますよ。聞けば、低価格のガイガーカウンターでは校正がやられてないとか。自然科学の数字を扱う者からすれば考えられない事ですわ。
    相当の誤差を含んだ誤ったデータで判断する、これは到底議論にはなりません。ですから、0.1μSvはセーフで0.2μSvはアウトだとはならないと思うのです。誤差や機器の能力を考えれば、白か黒かとはならないと考えます。

     次に仮にデータが信頼できたとしても人によってその感受性には大きな差があるという事です。私がよく経験することがあります。それは薬物への反応が一匹ずつ全く違う。1年間に不妊手術を120匹以上はやるんですが、それぞれ麻酔の効き方が違うのです。この手術は健康な犬猫にやりますからだからそんなに違っては困るんですよ。しかし、麻酔薬を注射してからの効き方、術中の反応、覚醒、何一つ同じ反応はありません。麻酔をかける時はいつも緊張します。このように、生体の反応は判で押したようにはいかない。だから基準値は100mSvで大丈夫、しかし、人によってあるいは年齢差によっては感受性が強すぎる人もあるから1mSvに落とした、これ十分に根拠があるのではないでしょうか。


    どうでしょうか。1mSv/年の基準、そして今回は政府を信じる、これでやりませんか。


    さて、我が大阪府の対応です。
    松井知事が岩手県に出向き、震災がれきを自らの手で測定して来られました。
    0.04~0.06μSv(=0.00004~0.00006mSv)全く問題なし!
    2年間で18万tを処理する意向とのこと。すばらしい!よくぞ決断された!
    しかし、反対派から25,000件の署名と電話があるらしい。本当に安全かどうか証明してほしいといっています。
    そこで、国と大阪府の受け入れ基準を表にしますと


    各工程での放射能濃度と線量国の基準    大阪府の基準 
    現地瓦礫の放射性セシウム濃度(ベクレル/kg)240~480以下100以下
    焼却灰の放射性セシウム濃度(ベクレル/kg)8,000以下2,000以下
    埋却地でのセシウム放射線量(ミリ・シーベルト/年)0.01以下0.0014以下


    まず、自然から受ける放射線量は

      世界平均 一人当たり 2.40 mSv/年
      日本平均   〃   1.48   〃 

    この結果から、わが国ではこれ以外から受ける放射線量を 1mSv/年としたのです。
    この量は合計が世界の自然から受ける放射線量とほぼ同じですね。如何に低い値なのかわかりますか。

    大阪は国の基準よりさらに厳しいのですからね、岩手県の震災がれきを受け入れようじゃありませんか。

    最後に前出のガイド本からの言葉です。

    『放射線は正しく怖がりましょう!』

    『放射線をむやみに怖がり不安を抱き続けるのではなく、「どのくらいの線量ならば危険なのか」という正しい知識を持って怖がることが大切です。』

     
      身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ



    テーマ : 考えさせられる本
    ジャンル : 本・雑誌

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    香川秀夫

    Author:香川秀夫
    【年齢】 ウーン、若いつもり・・・
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    【誕生日】 桜咲く頃
    【趣味・興味】
    テナーサックスを少々、最近はアルトも。
     『長屋ほーんず』に所属
      (サックスだけのビッグバンド)
    音楽(ジャズ・スウィング系)
    古代史(とくに古事記以前)
    読書・映画鑑賞(アクション・SF)
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