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    愛しのアルトサックス

    先日、中古のアルトサックスを手に入れた事、ご報告しました。
    今日は少し詳しく述べるとしましょう。

    まず、どうしてアルトに?

    私が所属している「長屋ほーんず」はオール・サックスのバンド、以前申しましたね。
    テナーでトロンボーン・パートを10年吹いていたのですが、
    ここにきて飽きたというか、モチベーションが下がったというか。他の趣味に浮気したと申しましょうか・・・でも、サックスは続けたいとの想いも。

    そういうわけで楽器&パートを変えてみたいと思い立ったのです。

    その昔、オンボロ・アルトでスタートしましたので未だに台湾製のアルトは残ってはいます。しかし、今回はモチベーションを上げるためだからオンボロでは困る、レベル以上の楽器を手にしたいと考えた次第。

    そして、「かつての名器」をそれなりの金額にて求めることと相成ったわけです。
    狙い目は 『セルマー・スーパーアクション-80のシリーズⅠ(SELMER SA-80 seriesⅠ)』。サックスと言えばセルマーですからね。このタイプは中古とヴィンテージの中間あたりの製品となりましょうか。

    ところが、出入りの楽器店『TAO』は残念な事に、大阪から撤退し札幌へ行ってしまいました。仕方なくネットで探した店が『サウンド風雅』。5月に東京から進出してきたばかりのよう。

    電話を入れますと希望の機種は手元にないが周辺のサックスは有るとの事。

    居ても立ってもいられず、さっそく訪れましたよ。

    触り、吹き比べ、価格と折り合いをつけながらの延べ2日間、9本のサックスの中から1本を選定したのです。楽しいひと時でした~\(^o^)/

    一通り御紹介しましょう。

    1日目、

    妻と訪れたのは真新しい2階の店。喫茶店と見間違う玄関でした。階段を昇ると事務所風の壁には20,30本の中古・ヴィンテージサックスが並べられておりました。スペースはまだ余裕があって、これから充実されるのでしょう。店主はシリーズⅠを置いていないので取りあえずⅡを中心に、4本を選び出してくれました。さっそく試奏部屋へ。

    yanagisawa A-992

    yanagisawa

    国産のメーカー、ヤナギサワのブロンズ上級モデルです。
    持参したマウスピースをネックに差し込み、1発目の音を出してみました。
    ん?軽い!難なく上から下まで鳴ってくれます。が、如何せんクラシック向きの軽やかな安定した音色です。しかし好みからは遠いなあ。音が綺麗すぎる。
    このヤナギサワ、2度は吹かずとなりました。

    Selmer BA-80 series Ⅱ #71**** セルマーは創業以来、通し番号が付いているのです

    シリーズⅡ#71万

    さて、目的のシーリーズⅠより新しい年代のⅡが3本。
    シリーズⅡは製作が前期・後期では名前が同じでも全く別物らしいのです。
    この楽器は後期のモデルですね。
    とにかくよく鳴る。抵抗感は適度にあるし、新品同然の状態の良さ。美品。しかし軽い音だ。先程のヤナギサワに似た感じ。高音の伸びはこちらが上か?オールマイティな音です。でも私の好みじゃない、ボツ。

    Selmer BA-80 series Ⅱ #489***

    シリーズⅡ#489

    ネックが彫刻入りのゴールドプレート。
    シリーズⅡの前期モデルらしい。2,3の音出しでこのモデルの個性がわかりました。とにかくダーク!抵抗感もあってやや野太い感じです。いいじゃない!先程の後期のものとは別物ですわ。ジャズ向きじゃないですか、これ。
    シリーズⅡの前期モデルでダークな音色、シリーズⅠに近いと言われますし、この時期を探す人も多いらしいのです。ジャズの皆さん、同じかな?

    Selmer BA-80 series Ⅱ #44****

    これも前期モデル。しかし、音が籠っている感じで響きがどうもね?吹き方が悪いのかな?

    初日は『セルマー・スーパーアクション-80』に触れてみた、って感じでしたね。さすが私のボロ・アルトとは違いました。価格はある程度、音に反映するんですね、当然かな?
    さて、目的の「シリーズⅠ」は東京から取り寄せて頂けるとの事で、1週後のお約束となりました。


    1週後、

    なんと、師匠の内桶好之先生が付き添って下さいました。先生も新しい楽器屋さんに興味を持たれたのかも知れません。いずれにしてもこんな心強い助っ人はいません。自信持って選定出来そうです。
    訪れてみると、5本が横たわっておりました。何か、まな板のコイ然としていて「さあ来い」って言ってるような。

    早速、先生にお願いしたところ、先入観を持つとダメなので私からという事になりました。

    まずは、前回試奏して高評価であった
    Selmer BA-80 series Ⅱ #489***

    ん?今日は軽いぞ?リードを店でお借りしたからか?
    しかし、良く鳴ります。どちらかと言えば後期モデルのような鳴り。今日は印象が悪いですわ。

    2本目、
    Selmer BA-80 series Ⅰ #367***

    シリーズⅠ#36万

    適度にダークで太く暖かいサウンド。
    さすが「シリーズⅠ」です。こんな音だったんだ、好きな音色です。ただ少し音が籠ったような響き。
    「シリーズ Ⅰ」は4年間しか製作されず、しかもそれぞれが手作りとの事。バラツキが大きいらしい。これはハズレ?ただしオリジナルラッカーはほとんど残っており、大きなダメージもなく管体、タンポとも良好な状態でした。

    3本目、
    Selmer BA-80 series Ⅰ #371***

    シリーズⅠ#37万

    ラッカーは綺麗に残っており、管体にダメージもなく、とても綺麗な「シリーズⅠ」です。音は・・・いい!気に入りました。今までの中で音の立ち上がり、ダークさ、響き、中音のDの抜け、最もグッと来ましたね。シリアル番号から最後当たりのモデルかもしれません。う~ん、これかな?

    4本目、
    H.Selmer Mark Ⅶ #283***

    Mark 7

    フランス・セルマーのマーク7。ヴィンテージクラスですね。私がテナーでマーク7を吹いているとの情報からこちらも用意してくれてました。とにかくよく鳴ります。
    オリジナルラッカーも多く残存している。ただ音色は嫌いでしたので2度は吹かずでした。

    さあ、最後は御大、
    H.Selmer Mark Ⅵ #188***

    Mark 6

    フランス・セルマーのマーク6。アメリカ・セルマーでないのは残念ですが、ⅥはⅥなのでした!ラッカーの剥離は多かったですが年季の入った顔立ちはいかにもヴィンテージ。好きだなあ、この姿。
    そして一息入れると、もう、言葉になりやせん。芯のあるダークな音が適度な抵抗を持って心地よく出てくる。これだけでジャズになりますわ。流石だ!これがいい!

    結局、1本目のシリーズⅡ、3本目のシリーズⅠそして最後のマークⅥの3本に絞り、先生の試奏待ちです。

    結果は嬉しい事に私と同じ評価でした。どちらかと言えば高価格とはいえコストパーフォーマンスが優れているマークⅥにお気持ちがあったのではないでしょうか。それほど、他からは断トツのピカイチだったんですね。

    しかし、問題は価格、予算であります。

    諦めるしかありません。決めました、これです。

     Selmer BA-80 series Ⅰ #371***
    シリーズⅠ#37万 

    1.jpg 

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    3.jpg 

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    5.jpg 

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    ラッカーは綺麗に残っておりますし、管体にダメージもなく、とても綺麗なシリーズ1でしょ。
    如何でしょうか、美しい精密機械ですよ、これは全く。

    少し高い買い物だったかな?いやいや、このぐらいの方が再びサックスに性根が入ります。
    早速バンドの練習で吹いてみました。いや―中音から低音がいいですねえ。ただ高音は出にくい!馴らしていきますかね。

    では、そのうちアルトでお逢いしましょう!




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    テーマ : 楽器
    ジャンル : 音楽

    tag : セルマー selmer BA ヴィンテージ

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    プロフィール

    香川秀夫

    Author:香川秀夫
    【年齢】 ウーン、若いつもり・・・
    【性別】 男
    【誕生日】 桜咲く頃
    【趣味・興味】
    テナーサックスを少々、最近はアルトも。
     『長屋ほーんず』に所属
      (サックスだけのビッグバンド)
    音楽(ジャズ・スウィング系)
    古代史(とくに古事記以前)
    読書・映画鑑賞(アクション・SF)
    写真(風景、神社etc)
    天文・ウォーキング
    【嗜好品】
    酒(バーボン・芋焼酎)・珈琲
    パイプスモーキング、
      しかし今や禁煙歴6年
    【Twitter】
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